Tor ネットワークへの直接アクセスは、インターネットサービスプロバイダまたは政府によって遮断されるかもしれません。 Tor Browser はこれらのような遮断に対し、回避ツールがいくつか用意されています。これらのツールのことを「Pluggable Transport」といいます。

Pluggable Transportの種類

現在、4 つの Pluggable Transport がご利用いただけ、さらに開発中です。

obfs4 obfs4 は、Tor のトラフィックをランダムに見せるようにするとともに、検閲者がインターネットのスキャンによってブリッジを見つけるのを防ぎます。obfs4 ブリッジは、その前身である obfs3 ブリッジよりもブロックされにくくなっています。
meek meek transport を使うと、Tor を使っているのではなく一般的なサイトを見ているように見せかけることができます。例えば meek-azure を使うと、Microsoft のサイトを使っているように見えます。
Snowflake Snowflake は、Tor を使っているのではなくビデオ通話をしているように見せかけるために、ボランティアが運営するプロキシを経由して接続をルーティングします。
WebTunnel WebTunnel は、ネットワーク監視者から Tor 接続を隠し、あたかもHTTPS経由でウェブサイトにアクセスしているように見せかけます。

Pluggable Transport を使用する

Pluggable Transport を使用するには、Tor Browser を初めて起動した際に「接続を構成...」をクリックします。 「ブリッジ」セクションで 「Tor Browser の内蔵ブリッジから選択する」オプションを見つけ、「内蔵ブリッジを選択...」オプションをクリックします。 メニューから、お好きな Pluggable Transport をお選びください。

Pluggable Transport を選択し、「接続」をクリックして設定を保存します。

また、Tor Browser を起動している場合は、ハンバーガーメニュー(≡)の「設定」をクリックし、サイドバーの「接続」をクリックします。 「ブリッジ」セクションで 「Tor Browser の内蔵ブリッジから選択する」オプションを見つけ、「内蔵ブリッジを選択...」オプションをクリックします。 メニューから使いたい Pluggable Transport を選び、「接続」を押します。 タブを閉じると、設定が自動的に保存されます。

内蔵ブリッジの構成

どの Pluggable Transport を使うべきですか?

Tor ブリッジのメニューにリストされている各 Pluggable Transport はそれぞれ異なる方法で動作します。それらの有効性は個々の状況によって異なります。

接続のブロックを初めて回避しようとしている場合は、obfs4、snowflake、meek-azure をお試しください。

これらのオプションをすべて試してもネットワークに接続できなかった場合は、ブリッジをリクエストするか、手動でブリッジアドレスを入力する必要があります。

中国にお住まいのユーザーは、おそらく非公開の obfs4 ブリッジを使って接続する必要があります。 私たちの Telegram ボット@GetBridgesBotに連絡し、/bridgesと入力してください。 または、件名に「private bridge cn」と明記の上、frontdesk@torproject.orgまでメールをお送りください。 他の国から接続する場合は、メールの件名に国名または国コードを忘れずにご記入ください。

ブリッジの概要と入手方法につきましては、ブリッジの項目をご覧ください。